落語>私事ですが

百年目

真面目な番頭はん 花見酒 ハメ外した姿で主人に遭遇 思いっきり落ち込み 仮病に 自暴自棄 さすがは旦那さん シビアな対応 喜びながらも、諭す 部下への厳しさは 己の余裕のなさ 遊びが懐を深くする 隠れ遊びの狭量さ 金勘定だけは しっかりしていた番頭はん …

紙入れ

知らぬが仏 嫁と不倫未遂の新吉 忘れ物を取りに来て 零し始めた オンナの悩み まさか我の嫁とは思わない 旦那はん、根掘り葉掘り、興味に親身 新吉の方は ばれていないかと懼れながら話を続ける 証拠の紙入れの行方は・・・ お内儀、抜かりないと胸を張る 亭…

抜け雀

浄瑠璃 「双蝶々曲輪日記」より 「親に籠をかかせた」 宿代にと 衝立に書かれた5羽の雀 絵から抜き出る噂が客を呼ぶ 小田原の殿さん 千両の値を付けるが 約束で売れない ある日のこと 老体現れ「この雀は死ぬ」 絵に加えられた鳥籠に 雀が入ってまた客を呼…

不動坊

友の陰口が 友の嫌がらせを呼ぶ 器量よしの未亡人、お滝を娶るに嫉む 独り者達 夏の風物詩の幽霊も 冬には寒い 講釈師 不動坊に代わり道斎 お滝への想いから幽霊役に 妬まれた金貸しの利吉 幽霊に臆せず 残した借金の叱咤に 土産のお金 働き者ゆえ貯めてたお…

まんじゅうこわい

好きだからこその 「まんじゅう、こわい」 先を見越して 褒美に授かる なるほど・・・ 「嫁はん怖い」てのも 同じかも!? 賛否両論・・・!?

崇徳院

若旦那の病 熊五郎が訊けば 恋わずらい 「銭のある奴はしょうもないことで患いやがって」 親旦那からの 借金帳消し、蔵付五件の借家、お礼の一時金に 熊五郎夫妻は一転必死 嫁はんの言いつけ通り 床屋と風呂屋めぐり 手掛かりなく諦めかけに 上の句がつなが…

浜野矩随(はまののりゆき)

少し趣向が変わりますが、 この浜野矩随の話、今の当方の身に沁みます 会社員から自営業へ、またしても会社員から自営と身を移しており、48歳になる現在、これまでにない制作物を生業にしようと試行錯誤の日々です 奮いにもなり、励みにもなり、苦しくもな…

寝床

下手な浄瑠璃 わめき声 機嫌良ければ、なお気ィ悪い 会への誘い 丁稚相手に欠席の言い訳 提灯屋、豆腐屋、金物屋さん、長屋の面々からその他の人 旦さん怒ったと知ると 手の平返しての参加 権力からは 逃げ切れない でも 寝ても気付かん旦さんだからこそ 怒…

子ほめ

己の欲のため 人を導く 詐欺に似て 詐欺とは違う 互いの欲を立てる 商売と同じ まずは、信用のための悪口から 仕事の手腕から年齢、子供の人相の賞賛 上手い事いけば ご馳走(酒)にありつける・・・ 「世辞」 一つ違えば怒りにも 嫁への機嫌取りなど 焦るほ…

牛の丸薬

商売は詐欺? 騙しもテクニックのうち ただの土を丸めただけの丸子を 薬として売る 牛に仕掛けられた手段 実演販売の効果たるや なにより知らぬ土地で 昔馴染の顔となる技 情報仕入れ 商売相手の富豪 誰も彼も年より相手 人の良さは 弱さ 思い込みは 過信 敵…

日和ちがい

「今日は降るような天気じゃない」 二通りの意味 占いの手法 聞き手次第 天気の予知 下駄を転がしても大差ない!? 世の中、そんな頼りない確率ばかり 99.9%でさえ 一本勝負の人には 50%となんら変わりない そんなでも、悲しいかな 人間だから 確率…

貧乏神

貧乏神に憑かれる 普通なら不幸だが、この貧乏男は・・・ 貧乏神に同情されるくらい、働かず 貧乏神に金借りて働き出しても、続かず なるほど、 憑りつくのは、少しでも自尊心のある人 少しでも向上心のある人 ハナから諦めている人に 憑りついても、 これ以…

猫の忠信

「九郎判官義経」 古来の演芸にとかくよく出てきます 「猫の忠信」とは浄瑠璃「義経千本桜」のパロディーとのこと 惚れた浄瑠璃の女師匠が 友の常やんの浮気相手 悔しい次郎喜は 嫁のおとわはんに告げ口に行くと 浮気中のはずの常やんが寝ている・・・ そっ…

八五郎坊主

「つまらん奴は坊主になれ」 考えてみると、それは自分のことだと気付いた八五郎 出家のためにずく念寺へ つけてもらった名前は「法春」 親なし、兄弟なし、嫁はんなし、子供なし、家なし、仕事なし それをどうするという知恵もなし 「つまらん奴」の八五郎…

皿屋敷

一枚足りない 御存じ皿屋敷(播州) 怖いもの見たさ 7枚あたりで逃げれば災いない はず・・・ 美人であるが故に追い詰められたお菊 美人であるが故に死後も見物が集まる ありがたいも、迷惑も 己次第 怨むのは誰? なんのために現れる? 陥れた代官を怨むた…

雨乞い源兵衛

一子相伝の雨乞い 出鱈目な血筋は 知らされることもない 先祖の源兵衛 血を引く源兵衛 雨が一番の大事 食えるか飢えるか 責任を一手に背負わされる 運よくすぐ雨 降り過ぎで今度は雨止めの依頼 運よくすぐに晴れる 放っておけば いずれ好転したであろう天候 …

地獄八景亡者戯

地獄の閻魔の査定 天国か地獄か・・・ 独断と偏見 納得できる? 有無を言わさない沙汰 今時 ”閻魔”だけじゃない 大人しく従うこともない どこか秀でた者集まれば どんな鬼にも勝てるはず 爽快爽快 戦いも「戯」であれ 「戯」なればこその人生 「戯」こそが人…

蜆売り

「貧しさ」 生活保護なんてない時代 家族だけが頼り 善意の第三者の施しも 貧しさ故に 仇となり 更なる不幸を呼ぶ 金が金を呼ぶように 不幸は不幸を断ち切れないのか 世間の見下し・穢れ 中傷・嫉妬 いつもやり切れなさだけが残る

鍬潟

なんでも大きい方が良い いつの時代も大きさに憧れる 力、スタイル 権力さえ 大きさは後光を与える 小さな鍬潟関は 大きい雷電関と組みするとなるだけで 戦略を立て、日々取り組む 雷電関は余裕 ウサギとカメの対比のように 小さなものが勝つから話になるの…

持参金

借りていた二両の為に 二両付きの訳あり女を嫁にもらう 気立ても器量もよろしくない それでも「返済」という義のために めちゃなようで ここのところすっかり捨て去られた「律義」さ 人格者だからではないだろう 「信用、信頼(もしかしたら評判)」が人付き…

はてなの茶碗

このブログの名に採用されている 「はてなの茶碗」 よく出来ている話です。 どうってことない安物湯茶碗 人により価値が違うのは当然として… 持つ人によって価値も変わるとは… なかなか 資本主義社会 なかなか 貧乏人には日が当たらないようにできています …

船弁慶

能楽「船弁慶」より 平知盛VS武蔵坊弁慶の夫婦喧嘩 夏の夕景に花添える 頼りがいのない旦那に 口やかましい女房が 微笑ましい 向き合うからこそ言い争う 懸命だから腹も立つ いつだって落語の夫婦は 今を生きている 御伴なればの「弁慶はん」 ここぞの主演…

辻占茶屋

川に身投げの心中 女も男も 身代わりの石を投げ入れる 試したいのは相手の心だけ 欲しいのは相手の気持ちだけ 自らが計られるなんて まっぴらごめん とぼけた声で再会なんて どれだけ幸せか どんな恋愛だってこんなもん 気楽でええな どれだけ美しい物語も心…

大丸屋騒動

妖刀「村正」 守るためか 切るためか 果たして、鋼は何のために打たれたか 生み出されたものに惹かれる者 そこに何を見たのか 惹き寄せ、惹かれ 呼び寄せ、呼ばれ 使い、使われ 謀り、謀られ 創作者の想いは届いたかい? 結末を決めたのは 失意、欲望 翻弄さ…

煙草の火

気前の良い人 最近あまり見ないですねー 金のない人は、金のある人に嫉妬するわ、施し受けても無感謝 なら 金のある人は出したくもない 老後だって遊びたい どっちも悪くない けど… 踊る阿呆に 見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損損 ってのが良いな チャンスは…

らくだ

落語「らくだ」 タイトル名の人物が死んでいるところから始まるのは珍しい 大家や店の人達や長屋の皆から あまりの金払いの悪さに嫌われ者だった大きなガタイの通称「らくだ」 死んだことを知ると喜ばないものはいない 一見不幸のように思える「らくだ」だが…

化け物使い

しばらく落語をテーマにします 人使いが無駄に荒い 当然嫌われる でも人恋しくて 人に限らず 傍に居てくれるもの全てが恋しくて 愛おしくて 度量は寂しさに育てられる 容赦、遠慮がないのは 隔たりのなさ お金があって、人使いが荒く、ケチで馬鹿 だけど化け…

御神酒徳利

出まかせでも 逃げなければ運は転がってくるのは良いな またしても落語です それにしても 「易」とは人の心を揺さぶる 人の支えと運があれば、嘘だって大きな価値になる まあ、それは置いといて、 「嫁」というか いつも一緒に居てくれる存在って 有難い 一…

猪の酒

落語ついでですが、 笑いに落ちはつきもので、 笑いと同じように、人生にも落ちはつくものでしょう 「猪の酒」 すぐそこら辺に転がっていそうなストーリー 陥りそう…もしかしたらもう…陥っている? これだから 人はやめられない

いたりきたり

出たり入ったり 行たり来たり 最近落語を聞くようになって、 このフレーズがやたら耳について、 ほんならうちの 手乗りの二羽の白錦花鳥は、 寝たり起きたり 甘えたり知らん顔したり か? 骨折しては通院したり 卵産んでは死を彷徨ったり 水浴びしても毛髪だ…