落語「らくだ」
タイトル名の人物が死んでいるところから始まるのは珍しい
大家や店の人達や長屋の皆から
あまりの金払いの悪さに嫌われ者だった大きなガタイの通称「らくだ」
死んだことを知ると喜ばないものはいない
一見不幸のように思える「らくだ」だが
私的には凄い人物だと思える
人が死ぬことほど悲しいものはないものだが
それを皆の「喜び」に出来ることとは
尊いこと
「喜び」に出来なくとも
せめて悲しんでもらう死にはしたくないものだ
ならば、「らくだ」のように
この世で嫌われ者になれば
良いのだろうが
それも常人には難しい
結局、想いは「エゴ」のまま行き場がない