落語>私事ですが

胴乱の幸助

隠居の身 喧嘩の仲裁に生き甲斐 名誉のため 暇のため こっちはタダ酒呑めたら良いだけやのに・・・ 喧嘩の仲裁のためなら 何処へでも 浄瑠璃の世界 京都へと三十石船 働き通しの世間知らず 空想の世界を知りもしない あげく、己が遅れたせいに・・・ 虚栄心 …

三十石夢乃通路

伏見人形を見てから 船で大阪へ下る 伏見の浜で 「お下りやさんやおへんか」と女子の声 船待つ人々 碁に将棋、商人の金勘定に爪抓み 船宿の番頭 名を聞くだけで一苦労 いよいよ舟が出るところ お婆の女中が乗り込んで 舟歌が始まる 三十石(舟)は夢の通路 …

動物園

これといった天職に 巡り会わないと嘆く 力ない 口は下手 朝ははよ起きん でも、それなりに金は欲しい こんな男にも 合う天職 檻の中で虎になる 力は要らん 時折吠えれば良い 朝は10時 寝ててもOK これで一万円 天職と思う瞬間 ライオンとの対決 自らに…

宋珉の滝

作品は己の魂 酔いも味、余興 されど、魂までが 酔いどれる・・・ 100両の作品には 100両分の魂 評価は他人 されど、本当は己も知っている 脆弱さ、卑小さ 悲しいかな 人はすぐに誤る 慢心に一円の価値なし

子別れ通り

大工の腕は良くとも 賭け事、女好きで働かない 落語によく出る人物 ろくでもない男だが 真面目に働けば稼げる 誰にも見捨てられ 真っ当に 大の大人が 縁りを戻すに 子は必須!? 止められない想い これ以上の幸福はあるか・・・ 後悔って素晴らしい!! 後悔…

因果塚の由来「お若伊之助」

因果な話 男と女 人と狸 若い女と男 三味線を通じて 心も通じる 追い出せば 恋煩い ついに男を見間違える・・・ 狸の悪役ぶりは 人のせい 人の弱さが狸を悪にする それが話の優しさ 人を責めないことで 促す だから 話通りに信じ込まないで 簡単に受け入れな…

あくびの稽古

度を越した稽古好き しかも下手の横好き 次は・・・ なんと・・・ あくびの稽古 ありえへん!? けど、有り 何でも有りの国バンザイ! あくびの仕方に迷う時が来るかも!? 時流によっちゃ ついこの前には、ありえへんかった仕事も生まれるし 下げは見えても…

明烏

度を越した真面目さ せがれの時次郎 源兵衛、太助に お稲荷さんへ参ると騙され 吉原へ 花魁たちにかまいなく 女遊びを蔑んで 空気は台無し 翌朝、すっかり参った太助 時次郎を前に、ひっくり返る ありがちな思春期 嫌いや好きは 格好が良いの悪いの 他人を振…

居残り佐平次

居残りが生業に ありそうで、ない 警察に突き出しても 一文の得にもならないのなら・・・ 飲み倒し 店で人質の 居残りの佐平次 次第に店に溶け込み 指名も入り、懐暖かく 困るは若い衆 食扶持減る 居残りで稼ぐ 負を正に 完全に盲点 しかし、己に自信がなけ…

軒づけ

浄瑠璃 流行の趣味 今なら夜の路上ライブ!? 何処でも「煩い」 目当ての鰻の茶漬け 夢のまた夢 「テン・ツテンテン」 不気味な三味線 真夜中のだみ声 怪しい集団・・・ 夜は長かろう テレビもゲームもなければどう過ごす!? 将棋に浄瑠璃、お化けに妖怪、…

富久

酒で失敗ばかりの久蔵 富くじ買って高いびき 半鐘は火事 しくじった田丸屋の方角 駆けつけて出入り許され 火事見舞いの酒で高いびき またも半鐘 家の方角 全焼で田丸屋に居候 思い出す富くじ 買った番号=当選番号 札無しで、必死の抵抗むなしく 項垂れて戻…

池田の猪買い

池田へ猪買い 方角も道も知らず 甚兵衛さん、その他の人 散々迷惑 尋ね尋ねてなんとか 漁師の六太夫の家へ 新しいものが良い 一度聞くともうそれだけ 目の前で捕らねば信用ならん 買うことだけにはえらい強気 六太夫、腰を上げて猟に出る ダダーン! ついに…

権兵衛狸

狸は一体何しに来たか? 扉を叩くだけの悪戯 捕まって狸汁になるところ 罰は坊主頭 放され 感謝感謝 髭にこじつけ 戻ってきたは 権兵衛さんに会うためか・・・ 負けず嫌いか・・・ 狸汁のリスクを超えた愛物語に違いない!? 深夜は敵わん 独り者の権兵衛 昼…

お茶汲み

吉原帰りの松つぁん 紫花魁の身の上話 恋仲の相手 駆け落ちの末 男のために花魁に 途絶えた手紙を辿れば 息絶えた男 止むにやまれず続ける花魁 あなたは男にそっくりだと言う それは聞いた勝つぁん おはこの身の上話を奪い取る いよいよ涙の場面 紫花魁 「待…

七度狐

お馴染の喜六、清八 お伊勢参りへ 奈良の山中にて けったいな煮物屋で何も食えずで こっそり持ち帰り これが因果の始まりか 無い筈の川を 裸になって渡る二人 傍から見れば 麦畑で裸踊り 辿り着いたお寺で 幽霊に死体 伊勢踊りの大騒ぎ 傍から見れば 石の地…

近江八景

商売女、紅梅との恋 己だけが特別 誰に卑下されようと 聞く耳持たない 決着に 占い士に聞いてみる 良縁と思いきや悪縁 他に想い人あり 気ィ悪い易には 膳所不要 去るのみ! 当たるも八卦(景) 当たらぬも八卦(景) 来年の三月を楽しみに待ってたらええやん…

時うどん

勘定遊び 16文のうどん 二人合わせて15文 支払い時が腕の見せ所 喜六、清八の真似したく 同じ間で技に挑む アホの喜六 記憶力抜群 ただ、刻の違いが頭になかった 嫌な支払いも 楽しくしたい きっとそれだけの想い 例え3文損しようと きっと小さなこと …

試し酒

一刻で5升 飲めるか飲めないか 勝手な賭け 考えると言って 試した5升 もう一度飲めるか!? 豪快さとは裏腹に 主人への迷惑を考えて試し酒 不安だったのは 量でなくて 時間だけ!? 常識とは人一人分 もう隣の人に通じない この国は昔から 自由で 奔放で …

干物箱

声マネで居留守を使う 授業での点呼の 幼稚な手段 されど侮れぬ腕前 声マネの上手な男、善公 身代わりを頼む、若旦那 秀でるものあれば稼ぎになる でも・・・ 人の尻拭いに関わっては 割に合うか 合わないかは 開けて見なければわからない 過信塗れ、侮り塗…

そば清

ウワバミの話は他でも出てました ここでは、清兵衛 そばをどれだけ食べられるかの賭けを生業に 限界を超えるには・・・? 満腹に苦しむウワバミの 人食い後の赤い草 最後の切り札にして この世から消える 人を溶かす草 現代、そこかしこにあります

千両みかん

季節はずれの蜜柑 手に入るはずのない蜜柑 若旦那のため 自分のために 天満の赤門市場 残りに、やっとまともな蜜柑が一つ いくらでも買う 傲慢は慢心 あげるはずだった店主は一転 1000両の値に 買える筈のない 諦めていた番頭に 大旦那は出すもの惜しま…

かぜうどん

冬の夜は うどん屋 でも 時には 子供の小便の灯り 時には よっぱらいの汚れ取り あかんと思っていたら 小声で10杯の注文 再度の小声に また10杯かと・・・ 風邪の時はうどんが良い 身体温め 心温まり 栄養よりも温か味 ああ、嘆くべきか 一本の麺にも及…

始末の極意

徹底した始末(倹約) 時には命がけ 一枚の紙は三回使う 字書き、鼻かみ、尻拭きに 飯のオカズは 梅干し効果と鰻の匂い 人からもらうストーリー 智恵の駆使 精神鍛錬はまだ極意にあらず 極めるは感嘆 賞賛を超える 損得も感情などなく 極意とは 神仏に似て …

戻り井戸

丸い闇に 星の光 どうして井戸に落ちているのか 叫び続けて、助けられ その上酒までご馳走に 恩から ド田舎を褒めるが 酔いが回るにつれ侮蔑に変わる 起きてみれば 降り出しに 短時間なれば、笑い話 本音と建て前 お互い様 殊に、侮蔑を支えに生きている <…

井戸の茶碗

くず屋の清兵衛 以前は士官もしていた卜斎から 仕方なく買った仏像 すぐに侍の佐太夫に売れる 仏像を磨いていると 中から小判50両 貧窮案じて返すため清兵衛に 卜斎、受け取らず 大家の仲裁 品物と引き換えに20両 品物は名器「井戸の茶碗」 300両に …

唐茄子屋政談

若旦那の徳三郎 花魁に入れあげ勘当 世話してくれるはずの花魁に断られ 昔の番頭、叔母さんからもあしらわれ 行く場所失くしてついに身投げ 助けてくれた叔父さんの家 働くことを教わるため 唐茄子屋に 拙い足取り 売れぬ唐茄子 見知らぬ人に助けられ あとの…

代脈

若い医者の銀南 先生の代わりの往診へ 段取りは全部教えてもらい 喜び勇む シコリを触るとオナラがでる 器量よしの病人の娘 先生のようにしてみたくて つい触って 大きな放屁 あわてて誤魔化し方も真似てみる 人の好奇心が人の羞恥心を曝け出す よくあること…

たちきれ線香

落語によく出てくる 遊び好きの若旦那 毎夜毎夜のお茶屋通い 一味違う 小糸への一途の恋 番頭に叱られ蔵住み100日 80通の手紙知らず 忘れる決心 芝居の約束も ついぞ想い出さず 最後の手紙を手に急ぎ足 小さな位牌 ひたすら待ち続けていた小糸の名 若旦…

質屋蔵

質屋というもんを、どこか勘違いしてまして 一時金のために大切な物を預けるためだったらしく それがいつの間にか、単に物を金に換える場所になってしまった 本来、預けた物には大切な想いがあったようで この質屋の三番蔵にはそんな大切な物ばかりが入れて…

搗屋幸兵衛

小言の幸兵衛 毎朝見回りで小言言い 家に戻って小言言い 以前搗米屋だった家 貸家に出して じっと待つ 豆腐屋に小言で追い返し ついに来ました 搗米屋さん 話せば長い身の上話 器量よしの女房の馴れ初めから 妹を娶うまで 行儀の良い搗米屋さん 叱られながら…