2016-06-09 たちきれ線香 落語>私事ですが 落語によく出てくる 遊び好きの若旦那 毎夜毎夜のお茶屋通い 一味違う 小糸への一途の恋 番頭に叱られ蔵住み100日 80通の手紙知らず 忘れる決心 芝居の約束も ついぞ想い出さず 最後の手紙を手に急ぎ足 小さな位牌 ひたすら待ち続けていた小糸の名 若旦那からの三味線 痩せ細った身体に抱き 一度鳴らして息絶えた 聞こえる三味線 「雪」の調べ 小糸の想い 線香とともに立ち切れる すれ違って 掛け違って 結ばれない恋も多し 一時の輝き はかないからこそ美しい いつの世も どうしてか人は 一途の想いに涙する 誰しもが秘める瞬間だからだろうか