三十石夢乃通路

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伏見人形を見てから

船で大阪へ下る

伏見の浜で

「お下りやさんやおへんか」と女子の声

 

船待つ人々

碁に将棋、商人の金勘定に爪抓み

 

船宿の番頭

名を聞くだけで一苦労

 

いよいよ舟が出るところ

お婆の女中が乗り込んで

舟歌が始まる

 

三十石(舟)は夢の通路

景色が浮かんで離れない

 

広大で寛容な自然の間合い

現代人の”間”では

もう測れないのではないだろうか・・・